あだちの再生工房

古い機械類を修理再生する趣味の部屋です。

       発信元: 安達正晴 三重県三重郡朝日町縄生

デボネアのスピーカーの修理

最近、カーステレオの音がビビるようになり聞きづらくなりました。
20年以上経つ車なのでスピーカーのウレタンエッジがボロボロになったものと思われます。
現時点でも純正品は手に入るようですが、フロント左右2本、リア左右2本、ツイッター左右2本で
合計すると結構の値段がします。
そこで、自分でエッジを張り替えることにしました。
幸いFUNTEQ (http://FUNTEQ.com)には楕円スピーカを含め、各サイズのエッジが揃っているので
適合するものを購入しました。
(2014年11月実施済み)

スピーカーの仕様 (径はFUNTEQが定義するA,B,C,Dの径で、実測値を示します。)
 1)フロント 部番MB823810 4Ω 15W (代替え部番 MR142013) (丸スピーカー)
   実測径:153Φ-141Φ-117Φ-107Φ  適合するエッジ RS06 150Φ-142Φ-117Φ-106Φ

 2)リア 部番MB649777(現在も入手可能) 4Ω 15W (楕円スピーカー)
   実測径; 長軸 232Φ-221Φ-193Φ-183Φ 適合エッジ OR69 229Φ-213Φ-188Φ-177Φ
         短軸 160Φ-149Φ-118Φ-108Φ             160Φ-145Φ-118Φ-107Φ

 3)フロント ツイッター  部番MB976131 8Ω 5W 開口径 約56Φ
     これはエッジは交換せずに水性ゴム(ダンプ剤)で補強した。


ドアパネルにタッピングネジで固定されている
ため、トリムを取り外す必要がある。


取り外したトリムです。



後で分かったのですが、トリムを取り外さなく
ても8個クリップを外し、無理やり下側を押し
広げればスピーカーを外すことが出来るので、
以降の取り外し、取り付けはこの方法で行い
ました。(柄の短いドライバ スタビが必要)。


フロントのスピーカーです。
想像したとおり、ウレタンのエッジはボロボロで
触れば崩れるような状態です。




リアのスピーカーはシェルフにあり、リアシートを
すべて取り外す必要があり、結構面倒です。
リアドアにもスピーカーのネットが見えますが
ここにはスピーカーはありません。


リアシートの背もたれを外してやっとスピーカー
のカバーのビスを外すことができます。




取り外したリアシートです。


シェルフにあるリアスピーカーです。

 カバーを取り外して、やっとスピーカーが
出てきました。 楕円スピーカーです。
左の空間には室温センサーがありました。

 取り外したリアスピーカーです。
やはりウレタンのエッジがボロボロでした。



 フロントのツイッターは簡単に取り外すことが
出来ます。
コネクタにはスポンジが巻いてありました。
振動でどこかに接触して打音が出ないように
するためと思われます。


 エッジが全周破れて、押さえている枠が
外れてしまいました。
もともとウレタンなどのエッジはなく、直接
コーンがフレームに接着されているようです。

新しいエッジを貼り付ける前に古いエッジの
残骸をきれいに取り除く必要があります。
ペーパーコーンなので、下手に溶剤は使わ
ないほうが良いので、4本のスピーカーを
クリーニングするのは結構時間が掛かり
ました。


クリーニングした後のコーンの縁の状態です。
結構きれいになりました。(フロントの例です)






クリーニングが終わった4本のスピーカーです。




FUNTEQから購入したラバーエッジです。
左がリヤ用のOR69です。
右はフロント用のRS06です。

 

新しいエッジに貼り替えた4本のスピーカーです

 

リア スピーカーの詳細です。

 

フロント スピーカーの詳細です。

 

エッジ押さえの枠も接着した、最終の状態です。
フロントスピーカーの枠のスポンジは手持ちの
スポンジを切り出して、新作しました。
 

ツイッターはダンプ剤でエッジ部分を補強
しました。
電解コンデンサはそのままにしておきました。

 
 
   

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更新: 2014/11/22
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