あだちの再生工房

古い機械類を修理再生する趣味の部屋です。

       発信元: 安達正晴 三重県三重郡朝日町縄生

ガソリンタンクの掃除

燃料コックを分解した際、エレメントがひどく目詰まりしていたのでタンクの清掃を行った。
2016年5月実施


タンクの中をのぞくとそれほどの汚れや錆はないように見えます。 しかし、BMWオリジナル
の赤茶色の防錆塗装がはがれている箇所がそこそこあり、浮き上がっている部分もありました。
この塗装を完全に除去し、錆を落とし内面をライナーでコーティングするのが本当の処置と思いますが、この塗料を取るのは難しい気もします。

そこで、BMWのディーラーとBoxerを得意とするショップにうまい方法がないか電話で相談
しました。

1)ディーラーの回答
水道水で何度か洗い流し、すぐコンプレッサーのエアーで水分を吹き飛ばし乾燥させる。   
タンク内に砥石片あるいはナット、ボルトなどを入れて振り回し塗料を落とすことはしない。 
これをやると浮き上がった塗料以外にも削り取ってしまうのでお勧めしないとのこと。 

2)Boxer専門ショップ
塗料を落とす薬品が見つからないので、お勧めの方法は水抜き剤(安いものでよい)を1リッターほど用意し、これを入れてタンクを揺すって洗浄する。
水抜き剤の成分はイソプロピルアルコールなので水分を吸収するし、防錆剤も入っているので
塗料が剥がれ落ちたあとの金属地も錆びにくい。 
これで2年程度はOKのはず。 さらに砥石片あるいは小石を入れて塗料を剥がす手もある 
とのこと。
そこで、今回は2)の方法を採ることとし、近くのホームセンターで180ml 98円の水抜き剤を
数本購入しました。

コックの穴(φ13.5)をふさぐためゴム底脚
(最大径φ15)を用意し、これで栓をすることに
しました。

3mmビスを取付け穴をふさぐとともに取っ手
としました。

ゴム栓をした状態です。 ちょっと取っ手が
長すぎて振り回している時に当たってしまう
こともあるのでもっと短くした方が良いようです。



2)のショップの方法を聴く前に、ガソリンを
入れて洗浄した後の廃液に混じっていた
ゴミです。 多くは赤茶色の塗装の小片です。
ガソリンでの洗浄は廃液の処置が困るので、
ショップの方法に切り替えました。

水抜き剤で洗浄した一回目のゴミです。  
大きな塗装片が出てきました。 円弧のものは
タンクキャップの部分のようです。
このあと、廃液をろ過し、3回ほど洗浄を繰り
返しましたがあまりゴミは出なくなったので、
これで良しとしました。

左の燃料系

右の燃料系
燃料タンクが完全に空の状態から約1.5リッター入れると右側のコック(RESERVE位置)から
燃料が流れ始めフィルターは満杯になりましたが、左側のフィルターにはほとんど流れて
いません。  多分、左のキャブには連通管を通じてガソリンは流れている筈です。
さらに合計4リッター入れ、車体を揺すったら左側も流れ始めました。
タンク内は車体を揺すらないと左右の液面が同じにならないようなので、この4リッターというのは
正確ではないかも知れません。

タンク容量は22リッターなので、コックのOPENとRESERVEの残容量はこのようになるのでは
ないかと想像します。
また、RESERVEで抜けないガソリンが1.5リッターあり、ここにゴミや錆などが沈殿していくので
定期的にコックやタンクの掃除が必要なのかも知れません。
(Rider's Handbookをよく読むと燃料コックの掃除は15000km毎と書いてありました。)

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更新: 2016/5/26
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