あだちの再生工房

校正していないので容量の絶対値測定には多少問題がありますが、絶縁抵抗や600Voltまでの
電圧下での漏れ電流が測定できるので電解コンデンサの劣化判定に重宝しています。
最近、C3レンジ(0.001-0.5μF)の誤差が３０％以上となったので該当する基準コンデンサC9（0.02μF/600V)
を交換した (2012年5月）。

SPRAGUE社製なのでBlack Beautyが多く 使われている。	C3レンジの基準コンデンサC9もBlack Beauty 　これを交換した。
	0.02μFの手持ちがかなったので 0.01μFを 　並列にして 0.02μFとした。
C9コンデンサの交換前の測定誤差 真値とは信頼できる測定器での 容量値（μF) 　　　　　　　　　　　 μF Range 真値 TO-6 誤差（％） C1 1.000E-05 8.000E-06 -20.0 9.930E-05 9.600E-05 -3.3 C2 1.519E-04 1.500E-04 -1.3 5.124E-04 5.000E-04 -2.4 2.235E-03 2.500E-03 11.9 C3 2.222E-03 1.400E-03 -37.0 2.030E-02 1.430E-02 -29.6 2.265E-01 1.630E-01 -28.0 C4 3.400E-01 3.200E-01 -5.9 2.170E+00 2.080E+00 -4.1 2.500E+01 2.400E+01 -4.0 C5 5.600E+01 4.800E+01 -14.3 1.200E+02 9.600E+01 -20.0 1.070E+03 1.060E+03 -0.9 C3レンジでの誤差が大きすぎ、実用上不可。	C9コンデンサの交換後の測定誤差 μF Range 真値 TO-6 誤差（％） C1 9.820E-06 1.000E-05 1.8 5.154E-05 5.100E-05 -1.0 9.860E-05 9.700E-05 -1.6 C2 1.500E-04 1.500E-04 0.0 5.100E-04 5.100E-04 0.0 2.235E-03 2.500E-03 11.9 C3 2.222E-03 2.000E-03 -10.0 1.022E-01 1.100E-01 7.6 2.035E-02 2.080E-02 2.2 2.306E-01 2.550E-01 10.6 C4 2.552E-01 2.400E-01 -6.0 2.180E+00 2.100E+00 -3.7 2.500E+01 2.400E+01 -4.0 C5 4.700E+01 4.800E+01 2.1 1.000E+02 9.700E+01 -3.0 1.000E+03 1.000E+03 0.0 C3レンジは大きく改善された。 まあ、実用レベルであろう。

マニュアル

BAMAから入手できる　→　http://bama.edebris.com/manuals/sprague/TO-6

入口に戻る