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Macintosh SE30 コンピュータ

SE/30 SCSI 修理 その1

1年ほど前まで問題なく起動していたSE/30のロジックボードがSCSIを認識しなくなりました。
(内臓のHDDも外付けのMOもダメ)。
フロッピーからの起動は問題なしです。

原因がよくわからないので、とりあえず電解コンデンサのすべてを交換しました。
しかし、この効果はなしで相変わらずSCSIが認識しません。

私にとっては大手術となるSCSIコントローラ 53C80(44pin, PLCC)を交換することにしました。
44ピンのICなど外し方も知らないので、Youtubeで色々調べた結果、低融点半田でピンをべったりつないで、通常の半田ごてで外す方法が一番簡単と思い、トライしました。

オリジナルのコントローラ 53C80です。

低融点半田を使いすぎた感じがしますが、PLCCを外すことができました。

クリーニングをした結果です。プリント膜ははがれておらず、成功です。

eBayで仕入れていた 53C80を半田付けした結果です。

交換の効果を期待したのですが、やっぱりSCSIを認識してくれません。
困り果てました。

FDDでは問題なく起動するのでSCSI周りが原因には違いない筈なので、回路を追跡しました。
(回路図はMacintosh Garden Macintosh SE/30 Schematics and Repair
https://macintoshgarden.org/apps/macintosh-se30-schematics-and-repair
から入手できます。
ただ、BOMARCの回路図はところどころ間違いがあるので、Appleの回路とも照合する必要があります)。

これはSCSIの回路図です。 全部のピンの接続をテスターでチェックした結果、Pin-11(DACK/) と GLUのPin-65は直結されている筈なので抵抗はゼロの筈ですが、測ると287kΩと異常です。
この経路は積層基板なので追跡できないので、修理のしようがありません。

53C80のピン名称です。

ダメもとで Pin-11とGLUのPin-65をジャンパー線で直結しました。

大成功です。 内臓のSCSI HDDを認識できました。また、HDDからの起動もOKです。

それにしても、どのような原因で抵抗が増大したのか不明です。

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