メルカリにIIcxのCPUがソケットタイプのボードが安く出品されていたので、購入しました。
IIcxのソケットタイプでDayStarのアダプターを介して、DayStar Turbo 040を装着したものを持っているのですが、その予備として欲しいと思っていたものです。
IIcxのソケットタイプは極めて少なく、これまでeBayを含めて見たことがありません。
千載一遇のチャンスと思って購入しました。(¥1800でした)。
商品説明では作動品から外したとありましたが、入手後起動してみると、電源LEDがチカチカするだけで起動しません。
先ずは基板のチェック後、Recapすることにしました。
入手したボードです。

ソケットタイプCPUの拡大です。

基板をよくチェックするとY4(Clock)のラインが腐食で断線していたので、細いワイヤでバイパスしました。
他にも虫食い状態のラインがあるのですが、導通はあるのでとりあえずOKとしました。
<参考> Macintosh IIcxの回路図
Old Mac (68k)の各機種の回路図はMacintoshrepositoryにあります。
Bomarc-Macintosh-68k-Schematics.zip
https://www.macintoshrepository.org/25838-bomarc-services-reverse-engineered-68k-macintosh-schematics-m0001-plus-se-classic-ii-color-ii-iici-iicx-iifx-iisi-lc-ii-iii-quadra-840av-

今回のrecapはサーフェスマウントのコンデンサを機械的にねじ切って外す方法をトライしました。
思った以上に簡単に取り外せました。
半田ごてで熱を加えてパターンを剥がしてしまうよりも却って安全かも知れません。
(腐食が進んでいるために外しやすいのかも知れません)。

recapが終わり、起動したところ、電源はすんなり入るようになったのですが、起動音がアルペジオで正常に起動しません。
そこで、SIMMの問題かも と思い、正常起動する確認済のSIMM(4MB)に入れ替えたら、起動しました。
手前の8枚が元のSIMMです。

外付けHDDとfdd emulatorをつないで起動しているところです。

元のSIMM 8枚を接点復活剤(DeoxIT)で掃除し、付け直したところ、起動しました。
この8枚は1MBのSIMMで合計8MBと判明しました。
これで、正常に起動するソケットタイプのロジックボードが予備として確保できました。
