Bolleのボードの移植が成功しひと段落ついたので、調子が悪いボードの修理に取り掛かりました。
現在、3枚のボードが不調で、1枚はシマシマック、他の2枚は正常に起動するのですがコントロールパネルでサウンドを選択するとハングアップする不具合品です。
何とかなりそうなコンパネの問題ボードから手を付けることとしました。
先ず1枚目
このSE/30は1999年の5月に購入したもので、初めてのSE/30です。
当時、ClassicIIやQuadra650を持っていたのですが、どうしても欲しくなりニフティサーブの売ります、買いますの掲示板で購入し、浜松まで車で引き取りに行った、思い入れのあるものです。
これにDayStar Turbo 040で増強し、しばらくは順調に稼働していまた。
この写真は入手したころの写真で、一部の電解コンデンサが交換された状態でSIMMの挿入時にクリップが折れたので、針金で固定しています。

2年ほど前にSCSIのHDDから起動できなくなったので、すべてのコンデンサをrecapしたり、SCSI 53C80のPin-11とGLUEのPin-65をジャンパー線で直結して何とか修復してきました。
このころはまだコントロールパネルのサウンド不具合はなく、順調でした。

その時の記事です(https://adachi-giken.com/2020/09/07/se30-scsi/)
1年前に起動チェックしたところ、サウンドのトラブルが起こったため、UE10のICの問題かと思い、これをソケット化しチェックしたのですが、ICは正常でした。未解決のまま放置していました。

今回、チェックのため起動すると状況はさらに悪化し、起動すらできずにシマシマック状態となってしまいました。
(NECのVRAMなので縦じまです)。

以前には起動できていたので、手を加えたところがまずかったのではと考え、UE10のソケットを調べたところ、半田付けしていない脚が3本ありました。以前に起動できたのはたまたま脚がパッドに接触し導通できていたようです。
そこでソケットの半田付けをやり直した結果、正常に起動でき、サウンドのハングアップも解決しました。UE10はシマシマックにも関係するようです。
(ほんとにPLCCのソケットの半田付けには泣かされます…)
なお、PDSソケットに挿入されているのは丸真商店さんから購入したシマシマック対策のPDSバスチェッカーのボードです。
このボードや接続表には大変助けられています(一部誤記があるものの回路図で確認すれば済む話です)。
