BlueSCSIの基板そのものはシンプルなのでユニバーサル基板を使って、作ってみました。
回路図は下記のサイトのGerber ファイルを利用。
https://github.com/erichelgeson/BlueSCSI/tree/main/hw/
desktop-50-pin
bluescsi-1.1-a-FINAL
Gerber file viewerとして KiCad 6.0 を利用
また、使用パーツはMouserから購入
https://www.mouser.com/ProjectManager/ProjectDetail.aspx?AccessID=c5cc83feff
Mouser 1985円
マイクロSDカードのソケットをユニバーサル基板に取り付けるのはピッチが合わず、面倒そうなので、サンハヤト メモリーカード変換基板 CK-40(amazon 747円)を利用。
(Mouserに含まれるソケットは無駄になってしまいました)
それ以外のパーツは下記です。
1) Hailege 2個セット STM32F103C8T6 ARM STM32最小システム開発ボードモジュール
(amazon 2280円)
2) KAUMO ユニバーサル基板 両面スルーホール ガラスエポキシ材 2.54mmピッチ
(7×9cm 5枚セット amazon 980円)
3) サンハヤト シール基板 ICB-052(在庫品)
抵抗アレイを連結するのに使用
(リード線の被覆を剥き、ラッピングする手間を省くために利用)
4) 細ピンヘッダーと丸ピンソケット(在庫品を使用)
5) 330Ω抵抗 2個(在庫品)
BluseSCSI 一枚当たりの費用は大体 4200円程度となりました。
BlueChip(STM32)と抵抗アレイは丸ピンソケットとしました。
基板にパーツを配置してみました。
LED用の330Ω抵抗は手持ちのものが1/2Wattなので大きなものになったのでSTM32に隠れるように配置しました。
また、2つのLEDのピンヘッダーの位置を変更してあります。

STM32は細ピンヘッダーを取り付けました。


SD変換基板にピンヘッダーを取り付けた状態です。


Gerberファイルから書き直した実体配線図です。

この配線図に従って、細いジャンパー線(AWG30)で結線した結果です。
色を変えたことに意味はありません。

結線が完了し、STM32を最新版でフラッシングし通電したところNGでした。
原因は次の2点でした。
① microSD #6ピンがGNDに繋がっていなかった。
Gerberファイルの表裏の配線しか見ていなかったので、小さな穴のスルーホールがあることに気づかなかった。
(このスルーホールによって#6ピンの部分が裏のGNDに繋がる)。
② Power ONのLEDに繋がる抵抗R1の結線ミス(STM32の5Vのピンに未接続)
以上の2点を修正したら正常に働きました。


正規版と今回製作したBlueSCSIの比較です。
ゆったり目に組んだので、ちょっと大きめですが、SE/30などのSCSI HDDの大きさよりは十分小さいです。
